「電話切らないで」= cut the phone じゃない!保留の言い方

「電話切らないで」を英語で正しく伝える方法

phone hold

ビジネスでも私生活でも、「ちょっと待ってください」「電話を切らないでください」と英語で言いたい場面はよくあります。しかし cut the phone は直訳でネイティブには通じません。この記事では、電話やオンライン会議で使える hold 系フレーズを丁寧表現とカジュアル表現の両方で紹介します。コールセンターのスクリプトから友人との会話例まで網羅し、初心者でもすぐに使えるよう日本語で分かりやすく解説しました。

1. 「電話を切る」を英語で何と言う?

まずは誤用しがちな表現を整理しましょう。「電話を切る」は英語で hang up (the phone) と言います。cut the phone は「電話線を切る」ような意味になり不自然です。英語と日本語ではよく使われる動詞の組み合わせ(コロケーション)が異なるため、丸暗記しておくと安心です。

2. 基本の「保留」フレーズ

  • Please hold.(お待ちください)
  • Hold on, please.(そのままお待ちください)
  • Could you hold on a second, please?(少しお待ちいただけますか)
  • May I put you on hold for a moment?(少し保留にしてもよろしいでしょうか)

「保留にする」は put 人 on hold、「保留中」は on hold と表現します。

3. シーン別の使い方

3-1. コールセンター

顧客対応では端的で丁寧なフレーズが基本です。

Agent: Please hold while I check that for you.
Customer: Sure, thank you.
Agent: Thank you for holding. Here is the information you requested.

call center

3-2. 取引先とのビジネス電話

Receiver: Certainly. One moment, please. I’ll see if Mr. Tanaka is available.
Caller: Thank you.
Receiver: Thank you for holding. I’m connecting you now.

「~か確認します」は I’ll see if … を使うのが自然です。

3-3. Zoom などオンライン会議

オンラインではカジュアルな表現が混ざってもかまいません。

A: Could you hold on a sec? I need to reconnect my audio.
B: No problem. Take your time.

zoom meeting

「ちょっと待って」をフランクに言うなら Hang on a minute.Give me a second.

4. 丁寧表現とカジュアル表現の比較

状況 丁寧 カジュアル
電話応対 One moment, please. Hold on.
社外取引 Would you mind holding? Hang on a sec.
友人との通話 Wait a sec.

丁寧さを出すポイントは please を付ける、疑問形にする、理由を添える——この三つです。

5. 便利なセットフレーズ集

  • I’ll put you through to ○○.(○○にお繋ぎします)
  • Thank you for holding.(お待ちいただきありがとうございます)
  • I’m sorry to keep you waiting.(お待たせして申し訳ありません)
  • Stay on the line, please.(電話を切らずにお待ちください)

6. よくある質問 & NG 集

Q. 「Wait!」だけで大丈夫?
A. 命令形でキツく聞こえるのでビジネスでは避けましょう。
Q. 「hold」と「hang on」の違いは?
A. 意味はほぼ同じですが hang on の方が会話的・カジュアルです。
NG 例: cut the phone
正しくは hang up または end the call

7. まとめ

hold を使った保留フレーズは電話でもオンラインでも大活躍します。ビジネスなら One moment, please.Could you hold on…? など丁寧形を、仲間内なら Hang on a sec. でOK。誤訳の cut the phone に要注意し、シーンに合わせて自然な英語を選びましょう。この記事を参考に、次の通話から自信を持って「電話切らないで」を伝えてみてください!