【完全版】英語で「間に合う」「間に合わない」を伝えるフレーズ集|ビジネスシーンで役立つ表現を徹底解説

「会議に間に合いそうですか?」「すみません、5分ほど遅れます」
ビジネスシーンでは、時間の報告や連絡が欠かせません。特に、予定通りに「間に合う」のか、あるいは「間に合わない」のかを正確に伝えることは、相手との信頼関係を築く上で非常に重要です。しかし、英語でこれらのニュアンスを伝えようとすると、「on timeだけでいいんだっけ?」「『ギリギリ間に合う』ってどう言えばいいの?」と悩んでしまう方も多いのではないでしょうか。
英語には、単に「間に合う/間に合わない」を伝えるだけでなく、「時間ぴったり」「ギリギリ間に合う」「もしかしたら間に合わないかも」「数分遅れる」といった、状況に応じた細かなニュアンスを表現するための多彩なフレーズが存在します。これらを使いこなせるようになれば、あなたの英語コミュニケーションはよりスムーズで、プロフェッショナルなものになるでしょう。
この記事では、ビジネスパーソンが押さえておくべき「間に合う/間に合わない」に関する英語表現を、初心者にも分かりやすく徹底解説します。基本となる「on time」と「in time」の違いから、シーン別の実践的なフレーズ、さらにはメールでの連絡方法まで、この一本でマスターできます。ぜひ最後までお読みいただき、日々の業務にお役立てください。
英語の「時間」の基本:「on time」と「in time」の決定的な違い
「間に合う」という英語を学ぶ上で、まず最初に理解すべき最も重要なポイントが 「on time」 と 「in time」 の違いです。これらは似ているようで、ネイティブスピーカーは明確に使い分けています。この違いを理解することが、時間に関する表現をマスターする第一歩です。
結論から言うと、それぞれのコアイメージは以下のようになります。
- on time:「時間通りに」「時刻ぴったりに」。スケジュールなど、決められた「点」のイメージ。
- in time:「間に合って」「期限内に」。何かが起こるまでの締め切りや期間という「幅」のイメージ。
この「点」と「幅」のイメージを持つと、使い分けが非常に簡単になります。以下の表で、それぞれのニュアンスと具体的な使われ方を確認してみましょう。
| 項目 | on time | in time |
|---|---|---|
| コアイメージ | 点(時刻通り、定刻) | 幅(期限・時間内、手遅れになる前) |
| ニュアンス | 「遅れもせず、早くもなく、時間ぴったりに」という正確性を強調します。計画やスケジュール通りであることを示します。 | 「締め切りやイベントの開始までに十分な余裕をもって」というニュアンスです。「手遅れにならずに済んだ」という意味合いも持ちます。 |
| 主な使われ方 | 電車の発着、会議の開始時間、約束の時間など、あらかじめ決められたスケジュール。 | イベントの開始、電車の出発、何かの締め切りなど、その時点を過ぎると機会を失う場合。 |
| 例文 | The meeting started exactly on time at 10 AM. (会議は午前10時、時間通りに始まりました。) |
We arrived at the station just in time to catch the last train. (私たちは終電に間に合うように駅に着きました。) |
| 強調表現 | right on time (まさに時間ぴったりに) | just in time (本当にギリギリで、ちょうど間に合って) |
例えば、「9時の電車」に対して、駅の時計が9:00を指すと同時に発車するのが「on time」です。一方、8:58に駅に滑り込み、その電車に乗れたのが「in time」です。このように、基本となる2つの表現の違いをしっかり押さえておきましょう。
ポジティブ編:「間に合う」と伝えたい時の英語表現
ビジネスシーンで「会議には出席できます」「締め切りには間に合わせます」と、ポジティブな報告をする機会は多いでしょう。ここでは、「間に合う」ことを明確に伝えるための必須フレーズを紹介します。
① 到達できることを伝える定番フレーズ “make it”
“make it” は、「間に合う」を表現する上で最も汎用性が高く、便利なイディオム(慣用句)です。直訳すると「それを作る」ですが、文脈によって「(目的地に)到着する」「(イベントなどに)出席する」「(困難なことを)成し遂げる」といった意味で使われます。
ケンブリッジ辞書にも「to be able to go to an event(イベントに行くことができる)」と定義されており、「時間内に目的地にたどり着く」というニュアンスが含まれています。 [cite: dictionary.cambridge.org]
使用例:
- A: “Can you make the 3 PM meeting?”
(午後3時の会議に来られそうですか?) - B: “Yes, I’ll make it.”
(はい、間に合います/行きます。)
- “I’m glad you could make it.”
(あなたが来られて嬉しいです。)
このように、単に「間に合う」だけでなく、「参加できる」「出席できる」という意味合いで幅広く使えるのが “make it” の強みです。
② ギリギリ間に合った!を伝える “make it just in time”
「間に合ったけれど、本当にギリギリだった…」という状況を伝えたいときは、前述の “just in time” を組み合わせるのが効果的です。 “just” が加わることで、「まさに」「ちょうど」というニュアンスが強調され、間一髪だった様子が生き生きと伝わります。 [cite: callanschool.info, 11]
使用例:
- “The traffic was terrible, but I made it to the airport just in time.”
(渋滞がひどかったですが、空港にはギリギリで間に合いました。)
- “We submitted the proposal just in time for the deadline.”
(私たちは締め切りにギリギリ間に合うように企画書を提出しました。)
成功した結果を伝えつつ、そこに至るまでの緊迫感を伝えたい場合に最適な表現です。
ネガティブ編:「間に合わない・遅れる」と伝えたい時の英語表現

残念ながら、交通遅延や急なトラブルで予定に間に合わないこともあります。そのような場合、正直に、そして迅速に状況を伝えることがビジネスでは不可欠です。ここでは、状況の確実性や緊急度に応じて使い分けるべき「間に合わない・遅れる」の表現を見ていきましょう。
①【可能性が低い】”might not make it”(間に合わないかもしれない)
まだ間に合う可能性も残っているけれど、このままだと厳しい…という不確定な状況を伝えるのに最適なのが “might not make it” です。助動詞 “might” は「〜かもしれない」という低い可能性や不確実性を示します。 [cite: 7esl.com] これを使うことで、断定を避け、相手に状況を配慮してもらいやすくする効果があります。
使用例:
- “I’m stuck in traffic, so I might not make it on time. Please start without me.”
(渋滞にはまっているので、時間通りに間に合わないかもしれません。先に始めておいてください。) [cite: dictionary.cambridge.org, 1]
- “If this meeting runs long, I might not make it to the next appointment.”
(もしこの会議が長引いたら、次のアポイントに間に合わないかもしれません。)
②【ほぼ確実】”can’t make it / won’t make it”(間に合いません)
“might not” とは対照的に、間に合わないことが確実になった場合は “can’t make it” や “won’t make it” を使います。「行けない」「参加できない」という事実をはっきりと伝える表現です。
使用例:
- “I’m very sorry, but I can’t make the meeting this afternoon. Something urgent has come up.”
(大変申し訳ありませんが、午後の会議には出席できません。急用ができてしまいました。)
- “It seems we won’t make the deadline. We need to ask for an extension.”
(どうやら締め切りには間に合いそうにありません。延長をお願いする必要があります。)
③【少し遅れる】”be a few minutes behind / running late”(数分遅れます)
大幅な遅れではないものの、数分から十数分程度遅れることを丁寧に伝えたい場合は “I’m running a little late.” や “I’ll be a few minutes behind.” が非常に便利です。「少し遅れています」というニュアンスで、相手に心配をかけすぎずに状況を伝えることができます。 [cite: thecontentauthority.com]
使用例:
- “Hi, this is Tanaka. I’m running about 10 minutes late for our 2 PM appointment.”
(もしもし、田中です。午後2時のお約束に10分ほど遅れております。)
- “I’m still on the train. I’ll be a few minutes behind, but please go ahead.”
(まだ電車の中です。数分遅れますが、お先にどうぞ。)
また、”run late” という表現は「予定より遅れて到着する」という意味で広く使われます。 [cite: merriam-webster.com]
④【ギリギリ】”cut it close”(間に合うかギリギリだ)
“cut it close” は、「時間や期限に対して余裕が全くない、ギリギリの状態」を表すイディオムです。 [cite: merriam-webster.com] 成功するか失敗するかの瀬戸際という、切迫したニュアンスを伝えたいときに使います。イギリス英語では “cut it fine” とも言います。 [cite: merriam-webster.com]
使用例:
- “Our flight departs in 30 minutes and we’re still in the taxi. We’re cutting it really close!”
(フライトは30分後に出発なのに、まだタクシーの中だ。本当にギリギリだよ!)
- “I know I’m cutting it close, but I promise I’ll finish the report by 5 PM.”
(ギリギリなのは承知していますが、午後5時までにはレポートを終わらせると約束します。)
実践!ビジネスシーン別・英語フレーズ使い分けガイド
ここまで学んだ表現を、実際のビジネスシーンでどのように使い分けるかを見ていきましょう。状況に応じて最適なフレーズを選ぶことで、より円滑なコミュニケーションが可能になります。
状況別フレーズ早見表
| 状況 | おすすめフレーズ | ニュアンス |
|---|---|---|
| 時間通りに着くと伝えたい | I’ll be there on time. | 計画通り、時間厳守であることを約束する。 |
| なんとか間に合うと伝えたい | Don’t worry, I’ll make it. | 無事に到着・参加できることを伝え、相手を安心させる。 |
| ギリギリ間に合ったと報告したい | Phew, I made it just in time. | 間一髪でセーフだったという安堵感や状況の緊迫感を伝える。 |
| 間に合わない可能性を伝えたい | I might not make it. | 断定を避け、不確定な状況を丁寧に伝える。 |
| 確実に間に合わないと伝えたい | I’m sorry, I can’t make it. | 欠席・不参加という事実を明確に伝える。 |
| 数分程度の遅れを伝えたい | I’m running a few minutes late. | 丁寧かつ具体的に、少し遅れることを知らせる。 |
| 間に合うか非常に際どい状況 | We’re cutting it close. | 余裕がなく、非常に切迫している状況を共有する。 |
メールで遅刻を伝える場合
メールで遅刻の連絡をする際は、件名で内容が分かるようにし、本文では「謝罪」「理由」「到着予定時刻」「今後の対応」を簡潔に伝えるのがマナーです。
【例文テンプレート】
Subject: Running late for our 10am meeting Dear Mr. Smith, I am writing to sincerely apologize, but I am running about 15 minutes late for our meeting this morning due to a train delay. I expect to arrive at your office around 10:15 AM. Please accept my apologies for any inconvenience this may cause. You can go ahead and start without me if necessary. Best regards, Taro Tanaka
ポイント:
- 件名:“Running late” や “Delay for [会議名]” のように、一目で用件がわかるようにします。
- 謝罪:“I am writing to apologize…” や “I’m sorry, but…” で丁寧に切り出します。
- 理由と到着予定時刻:“due to…” で理由を簡潔に述べ、”I expect to arrive around…” で具体的な時間を伝えます。
- 対応:“Please go ahead and start without me.”(私抜きで先に始めてください)と一言添えると、相手への配慮が伝わります。
電話・チャットで手短に伝える場合
電話やビジネスチャットでは、より簡潔な表現が好まれます。
- 電話:“Hi, this is Tanaka. I’m sorry, I’m running about 10 minutes late.” (もしもし、田中です。すみません、10分ほど遅れています。)
- チャット:“Sorry, running a bit late. Should be there in 5.” (ごめん、少し遅れてる。5分で着くはず。)
- チャット(略語):“My ETA is 10:10.” (私の到着予定時刻は10時10分です。)※ETA = Estimated Time of Arrival
【コラム】「時間」の感覚は世界共通じゃない?知っておきたい文化の違い

私たちが当たり前だと思っている「時間厳守」の感覚は、実は世界共通ではありません。文化人類学では、時間を直線的で一度に一つのことをこなすべきだと考える「モノクロニック文化」(日本、ドイツ、アメリカなど)と、時間を循環的で複数のことを同時に行う柔軟なものと捉える「ポリクロニック文化」(ラテンアメリカ、中東、南欧など)に大別されることがあります。
例えば、
- ドイツでは、約束の時間ジャストに着くことが計画性の証とされます。
- イギリスでは、電車が10分未満の遅れなら「on time(時間通り)」と見なされることがあります。
- ラテンアメリカの国々では、1時間程度の遅刻は日常茶飯事という文化もあります。
グローバルなビジネス環境では、こうした時間感覚の違いが思わぬ誤解を生むこともあります。 相手の文化を尊重しつつ、「この会議は10時きっかりに始めます」のように期待値を明確に伝えたり、重要な締め切りは繰り返しリマインドしたりするなど、柔軟なコミュニケーションを心がけることが大切です。
まとめ
今回は、ビジネスシーンで役立つ「間に合う」「間に合わない」の英語表現について、基本的な考え方から具体的なフレーズまで詳しく解説しました。
【本記事の重要ポイント】
- 基本は「on time(点:時間通り)」と「in time(幅:間に合って)」の違いを理解すること。
- 「間に合う・参加できる」の万能フレーズは“make it”。
- 「間に合わないかも」は“might not make it”、「確実に行けない」は“can’t make it”と確度で使い分ける。
- 「少し遅れる」は“running late”、「ギリギリ」は“cutting it close”と状況に応じて表現を選ぶ。
- 遅刻の連絡は「謝罪・理由・到着時刻・対応」をセットで伝えるのがマナー。
これらの表現を正しく使い分けることは、単に事実を伝えるだけでなく、あなたの誠実さや相手への配慮を示すことにも繋がります。まずはこの記事で紹介した例文を声に出して練習し、少しずつ実際の会話やメールで使ってみてください。正確で丁寧な時間報告は、あなたのビジネス英語を一段階上のレベルへと引き上げてくれるはずです。
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【完全版】英語で「間に合う」「間に合わない」を伝えるフレーズ集|ビジネスシーンで役立つ表現を徹底解説

「会議に間に合いそうですか?」「すみません、5分ほど遅れます」
ビジネスシーンでは、時間の報告や連絡が欠かせません。特に、予定通りに「間に合う」のか、あるいは「間に合わない」のかを正確に伝えることは、相手との信頼関係を築く上で非常に重要です。しかし、英語でこれらのニュアンスを伝えようとすると、「on timeだけでいいんだっけ?」「『ギリギリ間に合う』ってどう言えばいいの?」と悩んでしまう方も多いのではないでしょうか。
英語には、単に「間に合う/間に合わない」を伝えるだけでなく、「時間ぴったり」「ギリギリ間に合う」「もしかしたら間に合わないかも」「数分遅れる」といった、状況に応じた細かなニュアンスを表現するための多彩なフレーズが存在します。これらを使いこなせるようになれば、あなたの英語コミュニケーションはよりスムーズで、プロフェッショナルなものになるでしょう。
この記事では、ビジネスパーソンが押さえておくべき「間に合う/間に合わない」に関する英語表現を、初心者にも分かりやすく徹底解説します。基本となる「on time」と「in time」の違いから、シーン別の実践的なフレーズ、さらにはメールでの連絡方法まで、この一本でマスターできます。ぜひ最後までお読みいただき、日々の業務にお役立てください。
英語の「時間」の基本:「on time」と「in time」の決定的な違い
「間に合う」という英語を学ぶ上で、まず最初に理解すべき最も重要なポイントが 「on time」 と 「in time」 の違いです。これらは似ているようで、ネイティブスピーカーは明確に使い分けています。この違いを理解することが、時間に関する表現をマスターする第一歩です。
結論から言うと、それぞれのコアイメージは以下のようになります。
- on time:「時間通りに」「時刻ぴったりに」。スケジュールなど、決められた「点」のイメージ。
- in time:「間に合って」「期限内に」。何かが起こるまでの締め切りや期間という「幅」のイメージ。
この「点」と「幅」のイメージを持つと、使い分けが非常に簡単になります。以下の表で、それぞれのニュアンスと具体的な使われ方を確認してみましょう。
| 項目 | on time | in time |
|---|---|---|
| コアイメージ | 点(時刻通り、定刻) | 幅(期限・時間内、手遅れになる前) |
| ニュアンス | 「遅れもせず、早くもなく、時間ぴったりに」という正確性を強調します。計画やスケジュール通りであることを示します。 | 「締め切りやイベントの開始までに十分な余裕をもって」というニュアンスです。「手遅れにならずに済んだ」という意味合いも持ちます。 |
| 主な使われ方 | 電車の発着、会議の開始時間、約束の時間など、あらかじめ決められたスケジュール。 | イベントの開始、電車の出発、何かの締め切りなど、その時点を過ぎると機会を失う場合。 |
| 例文 | The meeting started exactly on time at 10 AM. (会議は午前10時、時間通りに始まりました。) |
We arrived at the station just in time to catch the last train. (私たちは終電に間に合うように駅に着きました。) |
| 強調表現 | right on time (まさに時間ぴったりに) | just in time (本当にギリギリで、ちょうど間に合って) |
例えば、「9時の電車」に対して、駅の時計が9:00を指すと同時に発車するのが「on time」です。一方、8:58に駅に滑り込み、その電車に乗れたのが「in time」です。このように、基本となる2つの表現の違いをしっかり押さえておきましょう。
ポジティブ編:「間に合う」と伝えたい時の英語表現
ビジネスシーンで「会議には出席できます」「締め切りには間に合わせます」と、ポジティブな報告をする機会は多いでしょう。ここでは、「間に合う」ことを明確に伝えるための必須フレーズを紹介します。
① 到達できることを伝える定番フレーズ “make it”
“make it” は、「間に合う」を表現する上で最も汎用性が高く、便利なイディオム(慣用句)です。直訳すると「それを作る」ですが、文脈によって「(目的地に)到着する」「(イベントなどに)出席する」「(困難なことを)成し遂げる」といった意味で使われます。
ケンブリッジ辞書にも「to be able to go to an event(イベントに行くことができる)」と定義されており、「時間内に目的地にたどり着く」というニュアンスが含まれています。
使用例:
- A: “Can you make the 3 PM meeting?”
(午後3時の会議に来られそうですか?) - B: “Yes, I’ll make it.”
(はい、間に合います/行きます。)
- “I’m glad you could make it.”
(あなたが来られて嬉しいです。)
このように、単に「間に合う」だけでなく、「参加できる」「出席できる」という意味合いで幅広く使えるのが “make it” の強みです。
② ギリギリ間に合った!を伝える “make it just in time”
「間に合ったけれど、本当にギリギリだった…」という状況を伝えたいときは、前述の “just in time” を組み合わせるのが効果的です。 “just” が加わることで、「まさに」「ちょうど」というニュアンスが強調され、間一髪だった様子が生き生きと伝わります。
使用例:
- “The traffic was terrible, but I made it to the airport just in time.”
(渋滞がひどかったですが、空港にはギリギリで間に合いました。)
- “We submitted the proposal just in time for the deadline.”
(私たちは締め切りにギリギリ間に合うように企画書を提出しました。)
成功した結果を伝えつつ、そこに至るまでの緊迫感を伝えたい場合に最適な表現です。
ネガティブ編:「間に合わない・遅れる」と伝えたい時の英語表現

残念ながら、交通遅延や急なトラブルで予定に間に合わないこともあります。そのような場合、正直に、そして迅速に状況を伝えることがビジネスでは不可欠です。ここでは、状況の確実性や緊急度に応じて使い分けるべき「間に合わない・遅れる」の表現を見ていきましょう。
①【可能性が低い】”might not make it”(間に合わないかもしれない)
まだ間に合う可能性も残っているけれど、このままだと厳しい…という不確定な状況を伝えるのに最適なのが “might not make it” です。助動詞 “might” は「〜かもしれない」という低い可能性や不確実性を示します。 これを使うことで、断定を避け、相手に状況を配慮してもらいやすくする効果があります。
使用例:
- “I’m stuck in traffic, so I might not make it on time. Please start without me.”
(渋滞にはまっているので、時間通りに間に合わないかもしれません。先に始めておいてください。)
- “If this meeting runs long, I might not make it to the next appointment.”
(もしこの会議が長引いたら、次のアポイントに間に合わないかもしれません。)
②【ほぼ確実】”can’t make it / won’t make it”(間に合いません)
“might not” とは対照的に、間に合わないことが確実になった場合は “can’t make it” や “won’t make it” を使います。「行けない」「参加できない」という事実をはっきりと伝える表現です。
使用例:
- “I’m very sorry, but I can’t make the meeting this afternoon. Something urgent has come up.”
(大変申し訳ありませんが、午後の会議には出席できません。急用ができてしまいました。)
- “It seems we won’t make the deadline. We need to ask for an extension.”
(どうやら締め切りには間に合いそうにありません。延長をお願いする必要があります。)
③【少し遅れる】”be a few minutes behind / running late”(数分遅れます)
大幅な遅れではないものの、数分から十数分程度遅れることを丁寧に伝えたい場合は “I’m running a little late.” や “I’ll be a few minutes behind.” が非常に便利です。「少し遅れています」というニュアンスで、相手に心配をかけすぎずに状況を伝えることができます。
使用例:
- “Hi, this is Tanaka. I’m running about 10 minutes late for our 2 PM appointment.”
(もしもし、田中です。午後2時のお約束に10分ほど遅れております。)
- “I’m still on the train. I’ll be a few minutes behind, but please go ahead.”
(まだ電車の中です。数分遅れますが、お先にどうぞ。)
また、”run late” という表現は「予定より遅れて到着する」という意味で広く使われます。
④【ギリギリ】”cut it close”(間に合うかギリギリだ)
“cut it close” は、「時間や期限に対して余裕が全くない、ギリギリの状態」を表すイディオムです。 成功するか失敗するかの瀬戸際という、切迫したニュアンスを伝えたいときに使います。イギリス英語では “cut it fine” とも言います。
使用例:
- “Our flight departs in 30 minutes and we’re still in the taxi. We’re cutting it really close!”
(フライトは30分後に出発なのに、まだタクシーの中だ。本当にギリギリだよ!)
- “I know I’m cutting it close, but I promise I’ll finish the report by 5 PM.”
(ギリギリなのは承知していますが、午後5時までにはレポートを終わらせると約束します。)
実践!ビジネスシーン別・英語フレーズ使い分けガイド
ここまで学んだ表現を、実際のビジネスシーンでどのように使い分けるかを見ていきましょう。状況に応じて最適なフレーズを選ぶことで、より円滑なコミュニケーションが可能になります。
状況別フレーズ早見表
| 状況 | おすすめフレーズ | ニュアンス |
|---|---|---|
| 時間通りに着くと伝えたい | I’ll be there on time. | 計画通り、時間厳守であることを約束する。 |
| なんとか間に合うと伝えたい | Don’t worry, I’ll make it. | 無事に到着・参加できることを伝え、相手を安心させる。 |
| ギリギリ間に合ったと報告したい | Phew, I made it just in time. | 間一髪でセーフだったという安堵感や状況の緊迫感を伝える。 |
| 間に合わない可能性を伝えたい | I might not make it. | 断定を避け、不確定な状況を丁寧に伝える。 |
| 確実に間に合わないと伝えたい | I’m sorry, I can’t make it. | 欠席・不参加という事実を明確に伝える。 |
| 数分程度の遅れを伝えたい | I’m running a few minutes late. | 丁寧かつ具体的に、少し遅れることを知らせる。 |
| 間に合うか非常に際どい状況 | We’re cutting it close. | 余裕がなく、非常に切迫している状況を共有する。 |
メールで遅刻を伝える場合
メールで遅刻の連絡をする際は、件名で内容が分かるようにし、本文では「謝罪」「理由」「到着予定時刻」「今後の対応」を簡潔に伝えるのがマナーです。
【例文テンプレート】
Subject: Running late for our 10am meeting Dear Mr. Smith, I am writing to sincerely apologize, but I am running about 15 minutes late for our meeting this morning due to a train delay. I expect to arrive at your office around 10:15 AM. Please accept my apologies for any inconvenience this may cause. You can go ahead and start without me if necessary. Best regards, Taro Tanaka
ポイント:
- 件名:“Running late” や “Delay for [会議名]” のように、一目で用件がわかるようにします。
- 謝罪:“I am writing to apologize…” や “I’m sorry, but…” で丁寧に切り出します。
- 理由と到着予定時刻:“due to…” で理由を簡潔に述べ、”I expect to arrive around…” で具体的な時間を伝えます。
- 対応:“Please go ahead and start without me.”(私抜きで先に始めてください)と一言添えると、相手への配慮が伝わります。
電話・チャットで手短に伝える場合
電話やビジネスチャットでは、より簡潔な表現が好まれます。
- 電話:“Hi, this is Tanaka. I’m sorry, I’m running about 10 minutes late.” (もしもし、田中です。すみません、10分ほど遅れています。)
- チャット:“Sorry, running a bit late. Should be there in 5.” (ごめん、少し遅れてる。5分で着くはず。)
- チャット(略語):“My ETA is 10:10.” (私の到着予定時刻は10時10分です。)※ETA = Estimated Time of Arrival
【コラム】「時間」の感覚は世界共通じゃない?知っておきたい文化の違い

私たちが当たり前だと思っている「時間厳守」の感覚は、実は世界共通ではありません。文化人類学では、時間を直線的で一度に一つのことをこなすべきだと考える「モノクロニック文化」(日本、ドイツ、アメリカなど)と、時間を循環的で複数のことを同時に行う柔軟なものと捉える「ポリクロニック文化」(ラテンアメリカ、中東、南欧など)に大別されることがあります。
例えば、
- ドイツでは、約束の時間ジャストに着くことが計画性の証とされます。
- イギリスでは、電車が10分未満の遅れなら「on time(時間通り)」と見なされることがあります。
- ラテンアメリカの国々では、1時間程度の遅刻は日常茶飯事という文化もあります。
グローバルなビジネス環境では、こうした時間感覚の違いが思わぬ誤解を生むこともあります。 相手の文化を尊重しつつ、「この会議は10時きっかりに始めます」のように期待値を明確に伝えたり、重要な締め切りは繰り返しリマインドしたりするなど、柔軟なコミュニケーションを心がけることが大切です。
まとめ
今回は、ビジネスシーンで役立つ「間に合う」「間に合わない」の英語表現について、基本的な考え方から具体的なフレーズまで詳しく解説しました。
【本記事の重要ポイント】
- 基本は「on time(点:時間通り)」と「in time(幅:間に合って)」の違いを理解すること。
- 「間に合う・参加できる」の万能フレーズは“make it”。
- 「間に合わないかも」は“might not make it”、「確実に行けない」は“can’t make it”と確度で使い分ける。
- 「少し遅れる」は“running late”、「ギリギリ」は“cutting it close”と状況に応じて表現を選ぶ。
- 遅刻の連絡は「謝罪・理由・到着時刻・対応」をセットで伝えるのがマナー。
これらの表現を正しく使い分けることは、単に事実を伝えるだけでなく、あなたの誠実さや相手への配慮を示すことにも繋がります。まずはこの記事で紹介した例文を声に出して練習し、少しずつ実際の会話やメールで使ってみてください。正確で丁寧な時間報告は、あなたのビジネス英語を一段階上のレベルへと引き上げてくれるはずです。
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Sources
help
english-for-japanese.net
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