初心者必見!英語メールの結びで使える「I’m ~」フレーズ徹底解説
英語でビジネスメールを締めくくる際、日本語の「よろしくお願いいたします」や「〜を楽しみにしています」といった便利な表現をどう書けばよいか、悩んだ経験はありませんか?英語には日本語のような万能な決まり文句がなく、状況に応じて適切なフレーズを選ぶ必要があります。 [20, 22] 特に、今後の予定に対する期待感を伝えたいとき、どの表現が最適か迷う方も多いでしょう。
この記事では、英語初心者やビジネスパーソンの方々が自信を持ってメールを締めくくれるよう、定番の「I’m ~」から始まる結びのフレーズを徹底的に解説します。それぞれの表現が持つ意味やニュアンス、フォーマル度の違いを理解し、ビジネスシーンで円滑なコミュニケーションを築くためのスキルを身につけましょう。文法が苦手な方でも理解できるよう、専門用語は都度説明を加えながら、丁寧に解説を進めていきます。
「I’m looking forward to ~」— 基本の「〜を楽しみにしています」
“I’m looking forward to ~” は、「〜を楽しみにしています」「〜を心待ちにしています」という意味で、英語のメールや手紙の結びとして最も一般的に使われる定番フレーズです。 [13, 29] 例えば、「ご連絡を楽しみにお待ちしています」と伝えたい場合は、“I’m looking forward to hearing from you.” と表現します。 [11, 12] これは、相手からの返信を丁寧に期待する気持ちを伝える、非常に便利な表現です。 [6]
使い方と例文
“I’m looking forward to ~” は、これから起こるポジティブな出来事への期待感を伝えるのに最適なフレーズです。ビジネスシーンでは、以下のような場面で活用できます。
- I’m looking forward to working with you.
(あなたと一緒にお仕事できるのを楽しみにしています)
解説:新しいプロジェクトや取引が始まる際の挨拶として使え、「これから良い関係を築いていきたい」という前向きな意欲を示すことができます。日本語の「これからよろしくお願いいたします」に近いニュアンスで使えます。 [34] - I’m looking forward to our meeting next week.
(来週の会議を楽しみにしております)
解説:取引先との会議日程が決まった際など、その予定を心待ちにしていることを伝える丁寧な表現です。 - I look forward to hearing from you.
(ご連絡をお待ちしております)
解説:相手に返信を促す際の、丁寧かつ定番の締め言葉です。 [1, 6]
フォーマル度: “I look forward to” との違い
“I’m looking forward to ~” とよく似た表現に “I look forward to ~” があります。 [17] どちらも意味は同じですが、フォーマル度に少し違いがあります。
- I look forward to ~: よりフォーマルで、かしこまった印象を与えます。ビジネスメールの定型文として広く使われています。 [1, 17]
- I’m looking forward to ~: “I’m” という短縮形を使うことで、少し口語的で親しみやすいニュアンスになります。 [29, 30] 既に関係性が構築されている相手や、少しカジュアルな文脈で好まれます。
初対面の相手や重要な顧客には “I look forward to” を、社内の同僚や親しい取引先には “I’m looking forward to” を使うなど、相手との関係性で使い分けると良いでしょう。 [29]
【文法解説】なぜ “to” の後は “-ing形” なのか?
このフレーズで初心者が最もつまずきやすいのが、”to” の後に動詞の原形ではなく、”動詞+ing形” が来る点です。 [26, 30] 通常、”to” といえば “to不定詞” (to + 動詞の原形) を思い浮かべますが、この “look forward to” の “to” は前置詞です。 [18, 27, 37]
- 前置詞 (preposition): at, on, in, for といった単語の仲間で、名詞の前に置かれます。 [27]
- 動名詞 (gerund): 動詞に “-ing” をつけて、「〜すること」という名詞の働きを持たせた形です。(例:meeting, working, hearing)
前置詞の後ろには必ず名詞(または名詞の役割をする語句)が来るというルールがあるため、”to” の後ろに動詞を置きたい場合は、動名詞(-ing形)にする必要があります。 [29, 37]
正: I’m looking forward to meeting you.
誤: I’m looking forward to meet you.
このルールは非常に重要なので、「look forward to の後は ing!」と覚えてしまいましょう。 [26]
「I’m excited to ~」— 強い楽しみや熱意を伝える
“I’m excited to ~” は、「〜することにワクワクしています」「〜がとても楽しみです」という意味で、”looking forward to” よりも強い期待感や高揚感を表現する際に使われます。 [31, 40] 新しいプロジェクトへの参加や、楽しみにしているイベントについて言及する際に使うと、あなたの熱意や積極的な姿勢を効果的に伝えることができます。 [14]
使い方と例文
- I’m excited to work with you on this project.
(このプロジェクトでご一緒できることに、とてもワクワクしています)
解説:新しい仕事に対する強い意欲や喜びを示したい場合に最適です。「この仕事に貢献できるのが嬉しい」というポジティブなメッセージが伝わります。 [14] - We are excited to announce our new partnership.
(新しいパートナーシップを発表できることを、大変嬉しく思います)
解説:企業からの公式な発表などでも、ポジティブでエネルギッシュな印象を与えるために “excited” が使われることがあります。 [14]
【文法解説】“excited” と “exciting” の違い
感情を表す形容詞では、-ed形と-ing形の使い分けが重要です。 [4, 5]
- excited (感情を受ける側): 人が主語になり、「(人が)ワクワクさせられている」→「ワクワクしている」という意味になります。 [7, 10] 正しくは “I’m excited.” です。
- exciting (感情を与える側): モノやコトが主語になり、「(モノ・コトが)人をワクワクさせるような」という意味になります。 [19] 例えば “This project is exciting.”(このプロジェクトはワクワクする)のように使います。
自分が主語のときに “I’m exciting.” と言うと、「私は(他人を)興奮させるような人間です」という不自然な意味になってしまうので注意しましょう。 [4, 10]
フォーマル度と言い換え表現
“I’m excited” は熱意を伝えるのに有効ですが、非常にフォーマルな場や、相手によっては少しカジュアルすぎると受け取られる可能性もあります。 [40] そのような場合は、より丁寧な表現に言い換えるのが賢明です。
- I’m pleased to inform you that… (〜をお知らせできることを嬉しく思います) [33]
- I’m delighted to accept your invitation. (ご招待を喜んでお受けいたします) [38]
“pleased” や “delighted” は、「嬉しい」「光栄です」といった、より落ち着いた喜びを表す言葉で、フォーマルなビジネスシーンに適しています。 [25, 28, 32] 特に “delighted” は “very pleased” に近い強い喜びを表しますが、”excited” のような「興奮」のニュアンスはなく、より洗練された印象を与えます。 [28, 33]
「I’m happy to ~」— 「喜んで〜します」という協力的な姿勢を示す
“I’m happy to ~” は、「喜んで〜します」「〜できて嬉しいです」という意味で、相手への協力やサポートを申し出る際によく使われる表現です。 [9, 35] “I’m happy to help.”(喜んでお手伝いします)のように、相手に「何かあれば遠慮なく頼ってください」という温かく協力的なメッセージを伝えることができます。 [21, 36]
使い方と例文
- If you have any questions, I’m happy to help.
(もしご質問があれば、喜んでお手伝いします)
解説:メールの結びにこの一文を添えることで、相手が質問しやすい雰囲気を作り、親切な印象を与えることができます。 - I would be happy to provide you with more details.
(喜んで、より詳細な情報をご提供いたします)
解説:“would be happy to” は、より丁寧な言い方で、ビジネスシーンで頻繁に使われます。 [9, 36] 相手の依頼に応じる際に最適な表現です。 - I’m happy to hear that the event was a success.
(イベントが成功したと伺い、私も嬉しいです)
解説:相手の良いニュースに対して、「〜を聞いて嬉しい」と自分の気持ちを伝える際にも使うことができます。 [35]
このように “I’m happy to” は、サポートの申し出からポジティブな気持ちの伝達まで、幅広く使える便利なフレーズです。
【一覧表】フォーマルとカジュアル表現の使い分け
これまで紹介したフレーズは、相手や状況によって使い分けることが大切です。 [2, 15, 16] 以下にフォーマル度別に表現をまとめましたので、メールを書く際の参考にしてください。 [24]
| フォーマル度 | 表現例 | 主な使われ方とニュアンス |
| :— | :— | :— |
| **非常にフォーマル** | I look forward to hearing from you. | 初対面の相手、顧客、目上へのメール。最も丁寧で定型的な表現。 [1, 8] |
| **丁寧(標準ビジネス)** | I’m looking forward to working with you. | 一般的なビジネスメール。丁寧さと親しみやすさのバランスが良い。 [34] |
| **丁寧(協力的)** | I’m happy to help if you need anything. | サポートを申し出る場面。親切で協力的な印象を与える。 [21] |
| **ややカジュアル** | Looking forward to seeing you. | 主語を省略した形。社内メールや親しい取引先向け。フレンドリーな印象。 [1] |
| **カジュアル** | I’m so excited about the new project! | 熱意やワクワク感を伝えたい時。同僚や親しい間柄で使うと効果的。 [14, 40] |
| **インフォーマル** | Can’t wait for the party! | 「待ちきれない!」という意味。友人や家族間のメッセージで使い、ビジネスでは避ける。 [39, 40] |
ビジネスメール例文と解説
最後に、実際のビジネスシーンで使えるメールの結びの例文をいくつかご紹介します。 [23] これらをテンプレートとして、ご自身の状況に合わせて活用してみてください。
例文1:提案書を送付した後のメール
Thank you for your time and consideration. I look forward to your reply.
(お時間を割いてご検討いただき、ありがとうございます。ご返信をお待ちしております。)
解説:感謝の言葉と、返信を期待する丁寧な表現を組み合わせた、フォーマルなメールの結びです。“I look forward to hearing from you.” とほぼ同じ意味で使えます。 [6]
例文2:依頼された資料を送付するメール
I’ve attached the report you requested. I’m happy to discuss any questions you may have.
(ご依頼いただいた報告書を添付いたしました。ご不明な点がございましたら、喜んでご説明いたします。)
解説:資料を送付するだけでなく、「質問があればいつでもどうぞ」という協力的な姿勢を示すことで、相手に安心感と良い印象を与えます。
例文3:初対面の会議後のフォローアップメール
It was a pleasure meeting you today. I’m looking forward to working with you moving forward.
(本日はお会いできて光栄でした。今後ご一緒にお仕事できることを楽しみにしております。)
解説:会議で会えたことへの感謝と、今後の協業への期待を伝えることで、良好な関係のスタートを切ることができます。
例文4:プロジェクトの成功を祝うメール
Congratulations on the successful launch! I’m excited to continue our collaboration on the next phase.
(ローンチの成功、おめでとうございます!次のフェーズでも引き続き協業できることを楽しみにしています。)
解説:成功を共に喜ぶ気持ちと、今後のプロジェクトへの強い意欲を “excited” を使って表現しています。ポジティブで力強いメッセージになります。
まとめ
英語のビジネスメールにおいて、結びの言葉は相手に与える印象を大きく左右する重要な要素です。 [3, 22] 今回は、「I’m ~」で始まる3つの主要な表現 — “looking forward to”, “excited to”, “happy to” — を中心に、それぞれのニュアンスと使い方を解説しました。
- I’m looking forward to ~: 未来の出来事への「楽しみな気持ち」を伝える基本表現。
- I’m excited to ~: 「ワクワクする」という強い熱意や期待感を伝えたい時に。
- I’m happy to ~: 「喜んで〜する」という協力やサポートの意思を示すのに最適。
これらのフレーズを、相手との関係性やメールの文脈に合わせて適切に使い分けることが、プロフェッショナルで効果的なコミュニケーションの鍵となります。 [15, 24] まずは例文を参考にしながら、実際のメール作成で少しずつ使ってみてください。実践を重ねることで、自信を持って自然な英語メールが書けるようになるはずです。