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【初心者向け】価格交渉で使える英語フレーズ!bring, knock, mark の違いを徹底解説

2025年7月8日2025年7月16日

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【初心者向け】価格交渉で使える英語フレーズ!bring, knock, mark の違いを徹底解説

ビジネスシーンで避けては通れない「価格交渉」。英語での交渉となると、どのように切り出して良いか、どんな単語を使えば失礼にならないか、悩む方も多いのではないでしょうか。基本的な「discount」や「lower the price」以外にも、ネイティブが使う自然な表現を知っていると、交渉をスムーズに進め、より良い条件を引き出せる可能性が高まります。 [3, 7]

この記事では、価格交渉の場面で特に役立つ動詞、「bring」「knock」「mark」を使った3つの重要フレーズを、ビジネスパーソン(特に英語初心者)向けに徹底的に解説します。それぞれのフレーズの持つ微妙なニュアンスの違いや、適切な使い方、ビジネスメールや会議で使える具体的な例文を豊富に紹介。最後まで読めば、価格交渉の引き出しが増え、自信を持って英語でコミュニケーションが取れるようになります。

ビジネスマン 価格交渉 握手

なぜ価格交渉の英語表現が重要なのか?

グローバルなビジネス環境では、価格交渉は日常茶飯事です。 [13] 交渉を成功させることは、単にコストを削減するだけでなく、取引先との良好な関係を築き、将来のビジネスチャンスを広げることにも繋がります。 [7] しかし、文化や言語の壁がある中で、こちらの意図を正確に伝え、相手の提案を正しく理解するのは簡単ではありません。 [7] 表現一つで相手に与える印象は大きく変わります。例えば、直接的すぎる表現は時に失礼だと受け取られかねませんし、逆に曖昧すぎると意図が伝わらず、交渉が進まないこともあります。だからこそ、状況に応じた適切なフレーズを使い分けるスキルが非常に重要なのです。 [3]

基本の3動詞「bring」「knock」「mark」を使いこなす

それでは、価格交渉で頻出する3つの動詞を軸にしたフレーズを見ていきましょう。これらの動詞は、それぞれ異なるニュアンスを持ち、特定のシチュエーションで効果を発揮します。

1. 「bring down the price」 – 価格を(引き)下げる

「bring down the price」は、「価格を下げる」「値段を引き下げる」という意味で使われる非常に一般的なフレーズです。「bring down」が「(何かを)下の位置へ持ってくる」というイメージを持つことから、現在の価格水準をより低いレベルへ「持ってくる」というニュアンスになります。交渉の場で、相手に値下げを提案したり、値下げの可能性について議論したりする際によく使われます。

下向き矢印 グラフ

ニュアンスと使い方

この表現は、比較的フォーマルな場でもカジュアルな場でも使える便利なフレーズです。直接的な「lower the price」とほぼ同じ意味ですが、「bring down」を使うと、より交渉の文脈で自然に響きます。 [14] 具体的な数値を伴って「bring the price down by 10%」(価格を10%下げる)のように使うこともできます。

ビジネスシーンでの例文

  • メールでの提案: “If we commit to a larger order, would it be possible for you to bring down the price per unit?”
    (もし我々がより多くの量を注文するとしたら、単価を下げていただくことは可能でしょうか?)
  • 会議での発言: “We understand your current pricing, but we were hoping you could bring the price down a little to meet our budget.”
    (現在の価格設定は理解しておりますが、我々の予算に合わせるため、少し価格を下げていただけないかと考えておりました。)
  • 売り手からの提案: “By optimizing our production process, we can bring down the price for our loyal customers.”
    (生産工程を最適化することで、いつもご愛顧いただいているお客様のために価格を下げることが可能です。)

2. 「knock off (金額や割合)」 – (金額を)まける、値引きする

「knock off」は、「(価格から特定の金額や割合を)叩き落とす」というイメージの、より口語的でカジュアルな表現です。「~を値引きする」「~をまける」という意味で、具体的な数字を伴って使われることがほとんどです。例えば、「knock $50 off the price」で「価格から50ドル値引きする」となります。

ニュアンスと使い方

このフレーズは、特に市場でのやり取りや、親しい取引先とのカジュアルな交渉でよく聞かれます。「このくらい引いてくれたら買うよ!」といった、直接的で具体的な値引きを要求する場面に適しています。フォーマルなビジネスメールでは、「offer a discount of $50」や「reduce the price by $50」といった表現の方が無難ですが、口頭でのスピーディーな交渉では非常に効果的です。 [2]

ビジネスシーンでの例文

  • カジュアルな交渉: “This is a bit over our budget. Can you knock off 10% if we pay in cash?”
    (これだと少し予算オーバーです。現金で支払うなら10%まけてくれませんか?)
  • 買い手からの強い依頼: “I’ll take it today if you can knock $100 off.”
    (もし100ドル値引きしてくれるなら、今日決めますよ。)
  • 売り手からの返答: “Since you are a regular customer, I can knock off 5% for you.”
    (常連さんなので、5%お値引きしますよ。)

3. 「mark down」 – (商品の価格を)値下げする

「mark down」は、もともと「(値札に)低い価格を記す」という意味から来ており、主に「(売り手が商品の)価格表示を引き下げる」という行為を指します。 [24] 在庫処分セールや季節商品の割引など、店側が主体となって価格を下げる場合によく使われる表現です。

セール 値札 赤色

ニュアンスと使い方

このフレーズの主体は基本的に「売り手」です。したがって、買い手が交渉の場で「Please mark it down.」と直接使うことはあまりありません。買い手としては、受動態の「be marked down」を使って、「Is this item marked down?」(この商品は値下げされていますか?)と尋ねたり、「I’m waiting for this coat to be marked down.」(このコートが値下げされるのを待っています)のように状況を説明したりするのが一般的です。また、「markdown」という名詞で「値下げ」そのものを指すこともできます(例:a 20% markdown)。

ビジネスシーンでの例文

  • セール告知: “All winter clothing has been marked down by 40%.”
    (すべての冬物衣料が40%値下げされました。)
  • 社内での決定: “We need to mark down the older models to make room for new inventory.”
    (新しい在庫のために、旧モデルを値下げする必要があります。)
  • 顧客への説明: “This laptop was marked down because it’s a display model.”
    (このノートパソコンは展示品だったので、値下げされていました。)

表現の使い分け早見表

ここで、今回紹介したフレーズと基本的な表現を比較してみましょう。状況に応じて最適な言葉を選ぶ参考にしてください。

フレーズ 主なニュアンス フォーマル度 よく使われる場面
bring down the price 価格水準を「引き下げる」 中程度 会議、メール、一般的な交渉全般
knock off (金額) 具体的な額を「まける、引く」 低い(口語的) カジュアルな口頭での交渉、即決を促す場面
mark down (売り手が)商品の価格表示を「値下げする」 中程度 セール、在庫処分、小売店の価格変更
lower / reduce the price 価格を「下げる」という直接的な表現 高い(特に reduce) フォーマルなメール、公式な文書、一般的な交渉
give / offer a discount 「割引を提供する」という行為 高い 丁寧な依頼、オファー、サービスとしての割引

【発展編】さらに差がつく!価格交渉の便利フレーズ

基本の表現をマスターしたら、次は交渉の幅を広げる便利なフレーズも覚えておきましょう。これらを知っていると、より柔軟で有利な交渉が可能になります。

“Is there any wiggle room on the price?” – 値段、もう少し何とかなりませんか?

「wiggle room」は「(交渉などの)余地、融通の利く範囲」を意味する非常に便利な口語表現です。 [17, 18, 21] 直訳すると「価格にぐらぐら動く余地はありますか?」となり、直接的に「下げてくれ」と言うよりも柔らかく、相手にプレッシャーを与えずに交渉の余地を探ることができます。 [17] 初めての交渉相手や、少し丁寧なアプローチをしたい時に最適です。

例文: “That’s a fair price, but I’m on a tight budget. Is there any wiggle room at all?“
(妥当な価格ですが、予算が厳しいのです。少しでも調整の余地はありませんでしょうか?)

“Let’s meet halfway.” – 間をとって妥協しましょう

「meet halfway」は「歩み寄る」「妥協する」という意味のイディオムです。 [11, 12] 売り手の提示額と買い手の希望額に差がある場合に、「お互いの希望の中間点で手を打ちませんか?」と提案する際に使われます。 [10] 公平な解決策を模索する協力的な姿勢を示すことができ、交渉が行き詰まった時に役立ちます。

例文: “You’re asking for $500, and I’m offering $400. How about we meet halfway at $450?”
(あなたは500ドルを提示し、私は400ドルを提案しています。間をとって450ドルでいかがでしょうか?) [12]

“Could you throw in…?” – ~をおまけで付けてくれませんか?

「throw in」は「~をおまけとして加える、無料で付ける」という意味です。 [9] 価格そのものの値引きが難しい場合に、「それなら、配送料を無料にしてくれませんか?」や「追加の付属品を付けてくれませんか?」といった形で、付加価値を求める交渉に使えます。 [10, 19]

例文: “I can agree to that price if you can throw in free shipping.”
(もし送料無料をおまけしてくれるなら、その価格に同意します。) [19]

まとめ

英語での価格交渉は、適切なフレーズを知っているかどうかで結果が大きく変わります。今回ご紹介した「bring down the price」、「knock off」、そして「mark down」は、それぞれ異なる状況とニュアンスを持つ重要な表現です。これらの使い分けをマスターし、さらに「wiggle room」や「meet halfway」といった発展的なフレーズを加えれば、あなたの交渉力は格段に向上するでしょう。 [1, 11]

最も大切なのは、これらのフレーズを実際のビジネスシーンで自信を持って使うことです。 [3] まずはメールで使ってみたり、ロールプレイングで練習したりすることから始めてみてください。交渉はスキルです。練習を重ねることで、必ず上達します。 [7] この記事が、あなたのグローバルビジネスにおける成功の一助となれば幸いです。

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MIYU

海外留学と英会話講師の経験を活かし、初心者でも続けられる英語学習法やネイティブな表現方を発信中。実践的で役立つ情報をわかりやすく届けます。

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